中でも人気が高いのが、パタヤから北東約50kmに位置するカオキアオ動物園です。「緑の山」を意味する名前の通り、約400エーカーの広大な敷地に約250種、3000頭もの動物が自然に近い環境で暮らしています。
この動物園の最大の特徴は、動物との距離が非常に近いことです。日本とは異なり、サファリパークのような体験ができる施設が多く、よりリアルな動物観察を楽しめます。
2024年にはコビトカバの赤ちゃん「ムーデーン」が誕生し、大きな話題となりました。国内外から多くの注目を集める新たな人気者です。
本記事では、カオキアオ動物園を中心に、見どころや楽しみ方を詳しく解説します。アクセス方法から園内の移動手段、動物ショーやエサやり体験まで、実用的な情報を網羅的に紹介します。
家族での旅行や初めてのタイ訪問を計画されている方にも分かりやすく、充実した動物園体験をお届けすることを目的としています。
タイ動物園の全体概要と魅力
約1,800エーカーもの広大な敷地を持つカオキアオ動物園は、プレゼンテーションエリアと研究エリアに分かれて運営されています。この大規模な動物園では、自然環境を最大限に活かした展示方法が特徴です。
施設の基本情報と規模
カオキアオ動物園は二つの主要なエリアで構成されています。約400エーカーのプレゼンテーションエリアでは、訪問者が直接動物を観察できます。約1,400エーカーの教育・研究エリアでは、絶滅危惧種の保護活動が行われています。
この動物園では約250種、3,000頭以上の動物が飼育されています。自然に近い環境で動物たちが生活する様子を観察できるのが大きな魅力です。
エリア名 | 面積 | 主な目的 | 特徴 |
---|---|---|---|
プレゼンテーションエリア | 約400エーカー | 一般公開・観察 | 動物との近距離体験 |
教育・研究エリア | 約1,400エーカー | 保護・研究活動 | 絶滅危惧種の繁殖 |
合計面積 | 約1,800エーカー | 総合的な運営 | 自然環境の保全 |
動物との近距離体験の魅力
この動物園の最大の特徴は、動物との距離が非常に近いことです。低い柵の設計により、子どもでも動物を間近で観察できます。
象が水中を泳ぐ姿や、キリンへの直接エサやりなど、日本では体験できないアクティビティが人気です。シカが自由に歩き回るエリアもあり、サファリのような臨場感を味わえます。
2024年に誕生したコビトカバの赤ちゃん「ムーデーン」は、多くの観光客を魅了しています。コアラやペンギンなど、多様な動物種を至近距離で観察できることがこの園の魅力です。
タイ動物園へのアクセスと料金情報
カオキアオ動物園への訪問を計画する際、最初に確認したいのがアクセス方法と料金情報です。事前に必要な情報を把握しておくことで、スムーズな旅行が実現できます。
アクセス方法 — 車、タクシー、バスの利用法
バンコクから車で約1時間半から2時間の距離に位置しています。パタヤ中心部からは約1時間で到着可能です。
シラチャに滞在の場合、タクシーで20~30分、150バーツ前後でアクセスできます。バンコクからはシラチャまでバスで移動後、タクシーに乗り換える方法も便利です。
入場料と料金の詳細
入場料は大人350バーツ、子ども120バーツです。バンコクの主要観光地と比較してリーズナブルな料金設定となっています。
外国人とタイ人で料金が異なる場合があります。ビザやワークパーミットを提示すれば、タイ人価格が適用されることもあります。
営業時間と注意点
営業時間は08:00~17:00です。動物ショーの時間を考慮すると、午前中の早い時間からの訪問がおすすめです。
園内は非常に広いため、少なくとも4~5時間の滞在時間を確保しましょう。最新の営業時間や料金情報は公式ウェブサイトで確認できます。
タイ動物園で楽しむ動物ショーとふれあい体験
タイの動物園では、日本ではなかなか体験できない臨場感あふれる動物ショーが楽しめます。特にカオキアオ動物園では、多彩なプログラムが用意されています。
訪れる人々を魅了する動物とのふれあい体験も大きな見どころです。至近距離でのエサやりなど、記憶に残る体験ができます。
迫力満点の動物ショー体験
ペンギンのパレードやフラミンゴのショーも定期的に行われています。1日に2~3回、定時に開催されます。
ショーの時間は平日と土日で異なります。公式ウェブサイトで事前にスケジュールを確認することがおすすめです。
エサやりで感じる近距離の迫力
様々な動物に直接エサをあげる体験ができます。カバ、キリン、トラ、ライオンなど多様な動物が対象です。
エサは各所で20バーツで購入できます。動物の種類に応じて笹や生肉などが用意されています。
キリンへのエサやりでは、長い舌が手に触れるほどの距離を体験できます。子どもたちに特に人気のあるアクティビティです。
サイへのエサやりでは、よだれがかかるほど近い距離での迫力ある体験ができます。野放しのシカにも自由にエサをあげられます。
動物によってはお腹いっぱいで食べてくれないこともあります。複数の動物でエサやり体験を試すことがおすすめです。
園内移動のコツ:トラム・ゴルフカートの利用法
カオキアオ動物園の広大な敷地を効率的に移動するには、トラムとゴルフカートの利用が鍵となります。暑い気候の中での徒歩移動は困難なため、これらの移動手段が強く推奨されています。
トラム乗車のポイントと利用方法
トラムは一日乗車パスが便利です。大人35バーツ、子ども(135cm以下)25バーツで購入できます。動物園入口の左手にある窓口でパスを購入し、手首につけて利用します。
園内には複数のトラムスポットが設置されています。パスがあれば自由に乗り降りが可能です。トラムは比較的頻繁に運行しており、気になる動物がいたら降りて観察できます。
ただし、トラムでは入れないエリアがあることに注意が必要です。オーストラリアエリアやトラ・ライオンがいるエリアなどは回れません。
ゴルフカートレンタルの手順
ゴルフカートはトラムが行けないエリアも自由に回れます。2時間レンタルで4人乗り500バーツ、6人乗り700バーツです。保険代として50バーツが別途必要となります。
レンタル受付は園内に入った場所にあります。パスポートなどの身分証明書の提示が必要です。電気自動車で操作は簡単、前進・後退をボタンで切り替えます。
安全に利用するための注意事項
ゴルフカートから離れる際は全ての荷物を持って行くことが重要です。猿にペットボトルやジュースを盗まれる事例が多発しています。
おすすめの回り方は、まずトラムで園内全体を見て回ることです。その後ゴルフカートを借りて、トラムで行けないエリアを重点的に回ります。
地図では緑のエリアがゴルフカートとトラム、ピンクのエリアがゴルフカートと自家用車が入れます。自家用車での乗り入れも可能で、料金は80バーツです。
家族旅行向けおすすめアクティビティと注意点
小さな子ども連れの家族旅行でも安心して楽しめる施設が充実しているのが特徴です。タイは子どもに優しい文化があり、街中でも自然な配慮が感じられます。
子供も楽しめるアクティビティ紹介
動物との距離が近いため、小さな子どもでも興味を持ちやすくなっています。象の水中ショーやエサやり体験は特に人気があります。
シカのエリアでは野放しの動物に触れ合えます。安全に体験できるので家族連れにおすすめされています。
アクティビティ | 対象年齢 | 所要時間 | 特徴 |
---|---|---|---|
象の水中ショー | 全年齢 | 30分 | 迫力あるパフォーマンス |
キリンへのエサやり | 3歳以上 | 15分 | 至近距離での体験 |
シカとの触れ合い | 全年齢 | 自由 | 安全な環境 |
ペンギンパレード | 全年齢 | 20分 | 可愛らしいショー |
家族で安心して訪れるための施設情報
園内には複数の売店やカフェが配置されています。モンキーエリア隣の売店では「マンゴーとパイン」のスムージーが人気です。
軽食や飲み物が販売されており、暑い日でも水分補給ができます。トイレや休憩スペースも充実しているので、家族での長時間滞在にも対応できます。
実際に訪れた家族から高い評価を得ている観光スポットです。子どもも大人も楽しめる工夫がされています。
イベント情報と季節ごとの見どころ
年間を通じて様々な動物ショーや特別イベントが開催されるカオキアオ動物園では、訪問時期によって異なる楽しみ方ができます。季節ごとの特徴を理解することで、より充実した体験が可能になります。
最新イベントとショーのスケジュール
2024年7月に誕生したコビトカバの赤ちゃん「ムーデーン」は大きな注目を集めています。この可愛らしい動物を見るために、多くの観光客が訪れています。
象の水中ショーやペンギンのパレードなど、多彩なプログラムが毎日開催されています。1日に2~3回行われるショーが多いため、効率的に園内を回りながら楽しめます。
ショーの時間は平日と土日で異なります。公式ウェブサイトで最新のスケジュールを確認することが重要です。情報は随時更新されています。
季節によって動物の活動パターンが変化します。暑季(3~5月)と雨季(6~10月)、乾季(11~2月)でそれぞれ特徴的な光景が見られます。
早朝の時間帯は動物たちが活発に動いています。特に象の水中ショーは午前中の開催が多いため、早めの訪問がおすすめです。
カオキアオ動物園では研究活動も積極的に行われています。コウノトリやペリカンの野生化プロジェクトなど、保護活動が継続的に実施されています。
訪問前にチェックすべきポイント
チケット購入のコツとオンライン情報
入場料は外国人とタイ人で異なることが一般的です。外国人は大人350バーツ、子ども120バーツが基本となります。
タイ在住の方は、ビザやワークパーミットを提示することで現地価格が適用される場合があります。必ず身分証明書を持参しましょう。
最新の営業時間やショースケジュールは公式ウェブサイトで確認できます。情報が変更される可能性があるため、訪問前のチェックが強く推奨されます。
必要な持ち物と注意点
タイの暑い気候に対応する準備が大切です。以下のアイテムがあると便利です:
- 帽子と日焼け止め
- 十分な量の飲料水
- ウェットティッシュや除菌シート
園内マップは紙での配布がほとんどありません。スマートフォンで公式サイトの地図を確認するため、充電は十分にしておきましょう。
ゴルフカートをレンタルする際はパスポートの提示が必要です。貴重品は常に身につけるようにしてください。
猿が荷物を取ることがあるため、食べ物や飲み物はバッグの中にしまいましょう。安全に楽しい観光スポットとして有名なこの動物園を満喫できます。
結論
カオキアオ動物園での体験は、日本の動物園とは一味違う魅力にあふれています。動物との驚くほど近い距離が最大の特徴で、子供から大人まで誰もが感動する旅行体験を提供してくれます。
バンコクから日帰りで訪れることができるこの人気施設では、象の水中ショーやキリンへのエサやりなど、日本ではなかなか体験できないアクティビティが豊富です。2024年に誕生したコビトカバの赤ちゃん「ムーデーン」も大きな見どころの一つとなっています。
広大な園内を効率的に回るには、トラムやゴルフカートの活用がおすすめです。訪問前には公式サイトで最新情報を確認し、暑さ対策を万全にしておくことが快適な時間を過ごすコツです。
シラチャやパタヤ周辺を訪れる機会があれば、ぜひこのタイ動物園を訪問リストに加えてみてください。ここで紹介した情報を活かせば、あなたも立派な「動物博士」になれることでしょう。