トンローは、BTSトンロー駅前から北に伸びるスクンビット・ソイ55を中心としたエリアです。バンコク屈指の高級住宅街として知られ、日本人を含む外国人駐在員が多く暮らしています。
2025年現在、バンコクトンローは最も勢いのあるトレンドスポットになっています。日本人旅行者には見逃せない魅力的なエリアです。
このガイドでは、基本情報から最新グルメスポットまで解説します。観光名所や隠れ家的な穴場スポットも紹介しています。
日本食レストランの充実度や多国籍料理の豊富さが魅力です。生活利便施設も整備されています。
BTSトンロー駅を起点とした効率的な街歩きルートも提案します。現地でのローカル体験を楽しむポイントを伝えています。
バンコクトンローとは?
トンローは、バンコク中心部に位置しながらも、大型商業施設とは一線を画す独特の雰囲気を持つエリアとして知られています。その範囲はBTSトンロー駅を中心に、スクンビット通りの奇数側ソイ51〜57、偶数側ソイ36〜40に広がっています。
エリアの定義と概要
このエリアの大動脈は、南北に約2.5km続くスクンビット・ソイ55、通称トンロー通りです。駅前には巨大デパートはなく、屋台や商店街が残り、ローカルな生活感が感じられます。
一方、通りから東西に伸びる小さなソイには、無数の高級コンドミニアムが立ち並びます。日本人や欧米系駐在員、タイ人富裕層が多く居住する、静かで洗練された住宅街を形成しているのです。
- 「タイの青山」
- 「バンコクの代官山」
これらの呼び名は、おしゃれで成熟した街というイメージをよく表しています。
歴史と変遷
特にここ5年間の変化は著しく、トンロー通り沿いでは毎週のように新しい店がオープンしています。レストラン、カフェ、バーからスパやクリニックまで、多種多様な施設が生まれ続けています。
サイアムが若者の街ならば、トンローは大人のためのトレンド発信地です。ビジネス激戦区としても有名で、「トンローで商売が続けば一人前」と言われるほど。2004年のJ-Avenue開業をきっかけに発展を加速させ、今も進化を続けるバンコクで最も勢いのある街の一つです。
グルメスポットの魅力
トンローエリアの最大の魅力の一つは、その豊かなグルメシーンにあります。「犬も歩けば日本食レストランに当たる」という表現がぴったりの美食天国です。
おすすめの日本食レストランと密集エリア
トンロー通り沿いには数十軒の日本食レストランが密集しています。特にトンロー・ソイ13は日本食のメッカとして知られています。
多国籍料理と地元タイ料理の楽しみ方
トンローの魅力は日本食だけではありません。フランスのエリックカイザーや京都の老舗みかくなど、世界各国の一流店が出店しています。
イタリアン、中華、韓国料理など多国籍料理も充実しています。高級店からカジュアルな店まで、予算に合わせて選択できます。
地元の味を楽しみたい方には、トンロー市場の屋台がおすすめです。新鮮なフルーツやタイのストリートフードを体験できます。
観光と街歩きのおすすめコース
トンローエリアを散策する最大の楽しみは、モダンな洗練さと伝統的なローカル文化が融合した独特の街並みを体験できることです。歩くことで発見できる魅力がたくさんあります。
BTSトンロー駅周辺の散策ルート
駅周辺からスタートするのがおすすめです。大型商業施設はありませんが、モダンなカフェと昔ながらの屋台が共存しています。
日本村モールでは日本食を気軽に楽しむことができます。トンロー通りを北へ進むと、様々なコミュニティモールが点在しています。
エリア | 特徴 | おすすめスポット |
---|---|---|
BTS駅周辺 | カフェと屋台の共存 | 日本村モール |
トンロー通り | コミュニティモール密集 | J-Avenue、The Commons |
ソイ10周辺 | 繁華街エリア | レストラン・バー密集 |
市場エリア | ローカル体験 | トンロー市場 |
隠れ家的なギャラリーや市場の発見
小道を探索すると、思わぬ発見があります。隠れ家的なギャラリーやアートスペースが点在しています。
トンロー市場では新鮮なフルーツやストリートフードを楽しめます。歩き疲れたら人気カフェで休憩するのも良いでしょう。
散策を通じて、おしゃれな雰囲気とローカルな空気感が混ざり合う多様な表情を感じ取ることができます。
コミュニティモールと最新施設情報
トンロー通り沿いには、個性豊かなコミュニティモールが数多く点在しています。これらの施設は単なる商業空間ではなく、地域コミュニティの核として機能しています。
代表的なコミュニティモールの紹介
2004年にオープンしたJ-Avenueは、トンローの元祖ランドマークとして知られています。この開業をきっかけに、バンコクではコミュニティモールブームが生まれました。
2015年末にオープンしたThe Commonsは、オープンエアの設計が特徴的です。緑が生い茂る「地域の憩いの場所」をテーマにしています。
72 Courtyardは美術館のようなコンクリート造りで、人気カフェが入居しています。これらのモールはそれぞれ独自のコンセプトを持っています。
新旧の施設と急成長エリアの動向
新しい施設も続々とオープンしています。MAZE Thonglorはソフトオープン中で、25店舗の出店が予定されています。
8 Thonglorには高級ステーキレストランや24時間スーパーが入居しています。トンロータウンセンターには外国食材スーパーなどがあります。
モール名 | 所在地 | 特徴 | 主な店舗 |
---|---|---|---|
J-Avenue | トンロー・ソイ15 | 元祖ランドマーク | 多様な飲食店 |
The Commons | トンロー・ソイ17 | オープンエア設計 | ROASTカフェなど |
72 Courtyard | The Commons向かい | 美術館風デザイン | ROCKET Coffeebar |
ドンキモール・トンロー | トンロー・ソイ10 | 日本商品豊富 | ドン・キホーテ |
グレーライン計画とエリアの未来
グレーライン計画は、トンローエリアの未来に大きな影響を与えます。BTSトンロー駅との接続が予定されています。
トンロー・ソイ10とソイ25に駅の建設が計画されています。これにより、アクセス性がさらに向上することが期待されています。
トンロー・ソイ25は現在開発が進んでいませんが、計画の実現により新たな成長が見込まれています。エリア全体の発展が加速するでしょう。
日本人が多く住むエリアの魅力
トンローエリアは、バンコクで日本人駐在員が最も多く居住する地域として知られています。プロンポンと並び、多くの日本人が生活するこのエリアでは、日本語対応サービスが充実しています。
日本食市場と生活利便施設
トンロー・ソイ13から西に進むスクンビット・ソイ49には、日本人御用達のフジスーパーが位置しています。日本の食材や日用品が豊富に揃い、生活に困ることはありません。
ヴィラマーケットやフードランドなどが、24時間営業で生鮮食品を提供しています。日本食店も密集しているので、日本と変わらない生活を送ることができます。
医療・教育環境の充実したサービス
医療面では、サミティベート病院やバンコク病院などが日本語対応しています。日本人専用クリニックも設立されてい、安心して医療を受けることができます。
教育環境も充実しており、SP幼稚園やバンコク幼稚園などが日本人向けとして運営されています。インターナショナルスクールも多数あり、子供の教育に最適です。
施設タイプ | 主な施設名 | 所在地 | 特徴 |
---|---|---|---|
スーパーマーケット | フジスーパー | スクンビット・ソイ49 | 日本人向け食材豊富 |
医療機関 | サミティベート病院 | スクンビット・ソイ49 | 日本語対応総合病院 |
幼稚園 | SP幼稚園 | トンローエリア | 日本人向け教育 |
インターナショナルスクール | バンコクプレップ | ソイ53 | 有名インターナショナル校 |
現地体験と交通アクセス
バンコクの交通手段を賢く使いこなせば、トンローエリアでの観光がより充実したものになります。多様な移動オプションを理解することで、効率的にエリア内を移動できます。
多様な移動手段とおすすめルート
BTSトンロー駅が主要なアクセスポイントとなっています。隣駅のプロンポンやアソーク駅ではMRTへの乗り換えも可能です。
トンロー通りでは「赤バス」と呼ばれるローカルバスが運行しています。運賃は7バーツと経済的で、スクンビット通り沿いを移動するのに便利です。
タクシーやGrabなどのライドシェアも人気があります。アプリで料金が明確なので、安心して利用できます。
ローカル体験と文化体感のポイント
タイ伝統マッサージは日本よりも手頃な価格で体験できます。旅の疲れを癒すのに最適な施設が多数あります。
現代アートが盛んなトンローでは、ギャラリーやストリートアートを楽しめます。「大人の流行の発信地」としてカルチャーを体感できます。
夜はルーフトップバーやナイトマーケットが賑わいます。バンコクの活気あるナイトライフを存分に味わうことができます。
結論
トンローエリアの魅力は、その多様性と絶え間ない進化にあります。洗練されたグルメスポットから最新のコミュニティモールまで、バンコクのトレンドをリードするエリアとなっています。
日本人駐在員が多く暮らす環境も整っており、安心して生活を送ることができます。洗練されたコミュニティスペースのような施設が充実しているので、快適な滞在が可能です。
グレーライン開発など大規模な計画が進行しており、5年後には現在の風景が大きく変わっているでしょう。バンコクで最も変化の激しい街として、今後も注目され続けます。
このガイドの情報を活用すれば、トンロー観光を最大限に楽しむことができます。エネルギッシュなこの街で、新しいバンコク体験を始めてみてはいかがでしょうか。